2018年 09月 30日 ( 1 )

IMpower133試験 :ED-SCLCに対する化学療法+アテゾリズマブは全生存期間を延長

e0156318_11251862.png SCLCの世界にも免疫チェックポイント阻害剤が入ってきました。

Leora Horn, et al.
First-Line Atezolizumab plus Chemotherapy in Extensive-Stage Small-Cell Lung Cancer
NEJM, September 25, 2018, DOI: 10.1056/NEJMoa1809064


背景:
 PD-L1シグナルを阻害し腫瘍特異的T細胞免疫を活性化させることは、進展型小細胞肺癌(ED-SCLC)の治療に効果的であることが示されている。細胞障害性抗癌剤に免疫チェックポイント阻害剤を併用することでシナジー効果がみられ効果が改善するかもしれない。

方法:
 われわれは、治療歴のないED-SCLCの患者に対して、カルボプラチンとエトポシドの併用療法にアテゾリズマブを上乗せ併用する二重盲検プラセボ対照第3相試験をおこなった。患者はランダムに1:1の割合で、カルボプラチンとエトポシドの併用にアテゾリズマブを上乗せする群あるいはプラセボを上乗せする群に割り付けられた。初期4サイクル(1サイクル21日)(導入期)、およびその後許容できない毒性やRECIST判定による病勢進行がみられるまで(維持期)、いずれかの群に割り付けられた。ITT集団において、研究者によって2エンドポイント:無増悪生存期間(PFS)・全生存期間(OS)が解析された。

結果:
 201人がアテゾリズマブ群、202人がプラセボ群にランダムに割り付けられた。追跡期間中央値は13.9ヶ月で、アテゾリズマブ群のOS中央値は12.3ヶ月、プラセボ群のOS中央値は10.3ヶ月だった(死亡に対するハザード比0.70; 95%信頼区間0.54-0.91; P=0.007)。PFS中央値はそれぞれ5.2ヶ月、4.3ヶ月だった(病勢進行あるいは死亡に対するハザード比0.77; 95%信頼区間0.62-0.96; P=0.02)。カルボプラチンとエトポシドの併用にアテゾリズマブを上乗せする治療の安全性プロファイルは、過去に報告されていた個々の製材のそれと合致しており、新たなものは観察されなかった。

結論:
 ED-SCLCに対する一次治療として、化学療法にアテゾリズマブを上乗せすることでOSおよびPFSが、化学療法単独と比べて有意に延長した。





by otowelt | 2018-09-30 00:22 | 肺癌・その他腫瘍