2018年 10月 04日 ( 1 )

早期発症の小児喘息は肥満のリスク

e0156318_135030100.jpg ブルージャーナルでも指摘されている知見です(Am J Respir Crit Care Med. 2017 May 1;195(9):1181-1188. )。

・参考:小児喘息は肥満リスクを上昇させる

Contreras ZA, et al.
Does early-onset asthma increase childhood obesity risk? A pooled analysis of 16 European cohorts.
Eur Respir J. 2018 Sep 12. pii: 1800504. doi: 10.1183/13993003.00504-2018. [Epub ahead of print]


背景:
 小児喘息と肥満の共存は、過去数十年にわたって肥満が喘息のリスク因子かどうかという議論に拍車をかけてきた。しかしながら、喘息が肥満発症におよぼす影響はほとんど分かっていない。われわれは、早期発症の喘息およびその関連フェノタイプが、小児肥満の発症のリスクに関連しているかどうかを調べた。

方法:
 この研究には1990~2008年にデンマーク、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、オランダ、スペイン、スウェーデン、イギリスで出生した21,130人の小児が含まれた。われわれは、3~4歳の非肥満の小児を8歳になるまでのあいだ、肥満が発症するかどうか追跡した。主治医の診断による喘息、喘鳴、アレルギー性鼻炎は 出生から3~4歳までのあいだアセスメントされた。

結果:
 主治医の診断によって喘息と診断された小児は、喘息のない小児と比べて肥満発症のリスクが高かった(補正ハザード比1.66、95%信頼区間1.18-2.33)。活動性のある喘息を持っている小児(直近12ヶ月以内の喘鳴および主治医によって喘息と診断された小児)は、喘鳴や喘息のない小児と比べて肥満発症のリスクが高かった(補正ハザード比1.98、95%信頼区間1.31-3.00)。遷延性の喘鳴は、喘鳴のない小児と比べて肥満発症リスクの高さと関連していた(ハザード比1.51、95%信頼区間1.08-2.09)。

結論:
 早期発症の喘息および喘鳴は、小児期後半において肥満発症のリスク増加に影響するかもしれない。





by otowelt | 2018-10-04 00:17 | 気管支喘息・COPD