2018年 10月 05日 ( 1 )

COPD増悪時におけるCATスコアの有用性

e0156318_1633480.jpg 当然といえば当然の結果ですが、あまり安定期に使う指標をホイホイ急性期に使いたくないという気持ちもあります。

Zhou A, et al.
The role of CAT in evaluating the response to treatment of patients with AECOPD.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2018Sep11;13:2849-2858.


背景:
 COPDアセスメントテスト(CAT)質問票は、短時間で完遂できる患者用の質問票であり、安定期COPDの健康ステータスの解析に用いられている。しかしながら、COPD急性増悪(AECOPD)の治療反応性を評価する良好なツールかどうかはあまり検討されていない。

方法:
 入院時、入院7日目において、患者はアセスメントされた。身体的項目データは入院時に採られた。CATと肺機能検査は上記2ポイントに2回測定された。入院7日目の2回目の評価時に、5ポイントのリッカート尺度によって5群に患者が分類された。すなわち、「かなり改善」「わずかに改善」「不変」「わずかに悪化」「かなり悪化」。レスポンダーは「かなり改善」あるいは「わずかに改善」と報告した患者、ノンレスポンダーは「不変」「わずかに悪化」「かなり悪化」と報告した患者とした。

結果:
 合計225人が登録された。入院時の平均CATスコアは24.82±7.41点で、入院7日目では17.41±7.35点だった。81.33%がレスポンダーで、CATスコアは9.37±5.24点改善した(ノンレスポンダーは-1.36±4.35点)。CATスコアの変化と、1秒量および%1秒量の改善、入院期間には中等度の相関がみられた。CATスコアの変化と健康ステータスには強い相関がみられた。CATスコアの3.5点の改善が、レスポンダーとノンレスポンダーを識別するカットオフ値としてもっとも高いAUCだった。

結論:
 AECOPD患者の健康ステータスをアセスメントする上で、増悪中のCATスコアは 有用な情報を与えてくれる。CATスコア3.5点の改善は、レスポンダーとノンレスポンダーを識別する最良のカットオフ値であり、AECOPD患者の健康ステータスをモニターする上で臨床医にも使いやすいだろう。






by otowelt | 2018-10-05 00:31 | 気管支喘息・COPD