2018年 10月 17日 ( 1 )

気管支鏡中のレミマゾラムによる鎮静

e0156318_9511053.jpg レミマゾラムが今後の主流になると予測されています。それにしても、プラセボ群を設定した勇気もすごいですが、実際に鎮静できるってスゴイですね(笑)。

Nicholas J. Pastisx, et al.
Safety and Efficacy of Remimazolam Compared to Placebo and Midazolam for Moderate Sedation during Bronchoscopy
CHEST, DOI: https://doi.org/10.1016/j.chest.2018.09.015


背景:
 軟性気管支鏡の複雑性は増している一方、中等度の鎮静に対する標準的オプションはこの数十年変化していない。安全性を維持する一方で中等度の鎮静を改良する必要がある。レミマゾラムは、現在の鎮静戦略の欠点を補ってきた。

方法:
 アメリカの30施設において、前向き二重盲検ランダム化他施設共同並行群間試験が実施された。軟性気管支鏡を実施する際のレミマゾラムの効果と安全性について、プラセボおよびオープンラベルのミダゾラムと比較した。

結果:
 レミマゾラム群の鎮静成功率は80.6%で、プラセボ群は4.8%(p<0.0001)、ミダゾラム群は32.9%だった。気管支鏡はプラセボ群(17.2±4.15分)やミダゾラム群(16.3±8.60分)と比較して、レミマゾラム群ではすぐに開始できた(平均6.4±5.82分)。気管支鏡後の完全覚醒は、プラセボ群(中央値13.6分、95%信頼区間8.1-24.0分)、ミダゾラム群(中央値12.0分、95%信頼区間5.0-15.0分)と比較して、レミマゾラム群では有意に短かった(中央値6.0分、95%信頼区間5.2-7.1分)。レミマゾラム群に登録された患者は、神経精神学的機能の回復がプラセボやミダゾラムよりも優れていた。安全性が全3群で比較されたが、レミマゾラム群の5.6%、プラセボ群の6.8%が早急な治療を要する副作用イベントを起こした。

結論:
 呼吸器科医の管理のもと投与されたレミマゾラムは、軟性気管支鏡における中等度の鎮静に有効かつ安全である。探索的解析ではあるが、ミダゾラムと比較して効果発現まで短時間で神経精神学的回復もすみやかであった。



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by otowelt | 2018-10-17 00:24 | 気管支鏡