2018年 10月 22日 ( 1 )

肺Langerhans細胞組織球症における気胸の特徴

e0156318_8515525.png 2004年のCHESTの報告では、気胸の頻度は16%と報告されています(Chest. 2004 Mar;125(3):1028-32.)。

Radzikowska E,et al.
Pneumothorax in Patients with Pulmonary Langerhans Cell Histiocytosis.
Lung. 2018 Sep 5. doi: 10.1007/s00408-018-0155-1. [Epub ahead of print]


背景:
 気胸は肺Langerhans細胞組織球症(PLCH)においてしばしばみられるが、一部の患者は診断までに長期を要する。

目的:
 この研究は、PLCHにおける気胸の頻度をアセスメントし、迅速な診断のための胸部CTの役割を解析することである。

患者および方法:
 90人のPLCH患者が2000年から2015年の間に登録された。29人(32%)が初期所見として気胸を呈していた。この群では、18人(62%)の患者が1ヶ月以内にPLCHと診断された一方、11人(38%)の患者では診断の遅延が生じた(4~120ヶ月)。

結果:
 PLCHで初期所見として気胸を呈していた患者は、若年(平均年齢27.7±7.92歳 vs 39.9±13.21歳、p=0.0001)、男性(69% vs 43%、p=0.028)が多く、喫煙歴が少なく(平均喫煙歴8.4±6.85pack-years vs 19±17.16、p=0.003)、平均努力性肺活量(%予測値:77.96±19.62 vs 89.47±21.86%、p=0.015)、1秒量(%予測値:68.6 ± 19.93 vs. 79.4 ± 21.48%、p=0.03)が気胸を呈していない患者より低かった。再発性気胸は、診断遅延がみられた群でより頻繁にみられた(82% vs 39%、p=0.02)。胸部CTは診断が迅速におこなえた患者全員で実施されていたが、診断の遅延がみられた患者では誰も受けていなかった。

結論:
 PLCHの初期所見として気胸を呈した患者は、気胸を呈していない患者と比べて、若年や男性に多く、呼吸機能障害が大きかった。胸部CTはこの疾患を正しく診断するのに有用である。





by otowelt | 2018-10-22 00:55 | びまん性肺疾患