2018年 10月 26日 ( 1 )

間質性肺疾患に対するベンゾジアゼピンおよびオピオイドの影響

e0156318_1543237.jpg 意外にも安全のようですが、ベンゾジアゼピンはどの状況でももはや推奨されなくなりつつある流れですね。

Bajwah S, et al.
Safety of benzodiazepines and opioids in interstitial lung disease: A national prospective study
European Respiratory Journal 2018; DOI: 10.1183/13993003.01278-2018


背景:
 安全性の懸念から、ベンゾジアゼピン(BDZ)やオピオイドを間質性肺疾患(ILD)に対して処方しにくい。そこでわれわれは、BDZやオピオイドが、入院や死亡のリスクに関連しているかどうか調べた。

方法:
 われわれは、2005年~2014年に、スウェーデンにおける長期酸素療法を要する線維性ILD患者を対象とした、集団ベース縦断的コホート研究を実施した。BDZやオピオイドが入院率や死亡率に与える影響を、潜在的な交絡因子で補正した後Fine-GrayおよびCox回帰を用いて解析された。

結果:
 1603人の患者が登録された(61%が女性)。BDZは196人(12%)で使用され、オピオイドは254人(15%)で使用されていた。BDZと入院の増加には関連性はなかった。高用量BDZは低用量BDZと比較して、死亡率の上昇に関連していた(部分分布ハザード比1.46、95%信頼区間1.08-1.98 vs 部分分布ハザード比1.13、95%信頼区間0.92-1.38)。オピオイド使用と入院の増加には関連性はなかった。低用量(モルヒネ換算で<30mg/日)(部分分布ハザード比1.18、95%信頼区間0.96-1.45)でも高用量(モルヒネ換算で>30mg/日)(部分分布ハザード比1.11、95%信頼区間0.89-1.39)でも死亡率の上昇とは関連していなかった。

結論:
 ILDに対するBDZとオピオイドの使用と有害性の関連性を調べた初めての研究によれば、呼吸障害のある重度の患者にオピオイドと低用量BDZを使用できることが支持される。





by otowelt | 2018-10-26 00:47 | びまん性肺疾患