2018年 11月 20日 ( 1 )

小児における%1秒量とFeNOの変化量は将来の喘息アウトカムリスクを予測

e0156318_1637713.jpg FeNOの測定機器を置いている施設はまだ少ないみたいですね。

Fielding S, et al.
Change in FEV1 and FeNO measurements as predictors of future asthma outcomes in children.
Chest. 2018 Oct 22. pii: S0012-3692(18)32590-X. doi: 10.1016/j.chest.2018.10.009. [Epub ahead of print]


背景:
 スパイロメトリーと呼気一酸化窒素濃度(FeNO)を繰り返し測定することは、小児喘息マネジメントの一環として推奨されているが、こうした推奨の根拠となるエビデンスは少ない。われわれは、スパイロメトリー指標の減少あるいはFeNOの増加が将来の喘息アウトカム不良を予測するのではないかと仮説を立てた。

方法:
 1段階法による個別患者情報メタアナリシスでは、FeNOを喘息治療のガイドに用いて、スパイロメトリー指標も測定された7つのランダム化比較試験データを用いた。ベースラインおよび3ヶ月時の%1秒量およびFeNOの%変化量と、ベースラインから3~6ヶ月における喘息コントロール不良および喘息増悪を関連づけて調べた。

結果:
 1112人の小児(平均年齢12.6歳、平均%1秒量94%)からデータが得られた。ベースラインから3ヶ月時の%1秒量が10%減少すると、ベースラインから6ヶ月後の喘息増悪のオッズ比が28%上昇し(95%信頼区間3-58)、喘息コントロール不良のオッズ比が21%上昇した(95%信頼区間1-45)。ベースラインから3ヶ月時のFeNOが50%上昇すると、ベースラインから6ヶ月後の喘息コントロール不良のオッズ比が11%上昇した(95%信頼区間0-16)。ベースラインのFeNOおよび%1秒量は3ヶ月時の喘息アウトカムとは関連していなかった。

結論:
 典型的には"正常”範囲にある%1秒量でも繰り返し測定することで、小児における将来の喘息アウトカムに臨床リスクアセスメントを加えることができる。FeNOの大きな変化はアウトカムリスクの小さな変化と関連していたため、繰り返しFeNOを測定する役割ははっきりしない。


by otowelt | 2018-11-20 00:40 | 気管支喘息・COPD