2019年 02月 15日 ( 1 )

さらば、難しいPubMedよ! その4

6.質の高い論文を探す方法
 前回の続きです。ここで、定期的スクリーニングから話題が離れます。My NCBIで定期的スクリーニングの仕組みが構築できた人は、ここから先の話は読まなくてよろしい。最初にも書いたように、私は定期的スクリーニングして持続的に医学論文を読んでいくことが何より重要であると考えており、ゲリラ的にスポット検索をすることはほとんどありません。

 若手医師の皆さんは、抄読会や勉強会で何か1つ論文を選ばないといけないことがあるでしょう。その場合どうやって調べていますか。え?「呼吸器内科医」というブログでテキトーによさそうなのを選んでいる?よし、お小遣いをあげよう!!・・・まぁ、このブログがそうした使い方をされているのも存じ上げていますが、それは裏技ということで、横に置いておきましょう。

 中堅医師の方々も、雑誌の原稿や総説を書くときに質の高い論文をリファレンスに入れないといけないことがあるでしょう。UpToDateやコクランレビューから選ぶのも手ですが、ここではPubMedを用いて、ゲリラ的に質の高い論文を探す方法を紹介したいと思います。
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 使うのは「Clinical Queries」です。PubMedトップページの真ん中やや下にあります。「Clinical Queries」の詳しいメカニズムは割愛しますが、独自のフィルター設定がされており、エビデンスの高い文献を得ることができます。遺伝医学の段を使うことはありませんが、左2つの臨床試験、システマティックレビューは時系列に質の高い文献が表示されるので、オススメです。
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 たとえば「気胸」というタイトルがついた論文について抄読会で使えそうなモノはないかと探してみると、さっそくトップのところに面白そうな論文がヒットしていますね。


・Walker SP, et al. Recurrence rates in primary spontaneous pneumothorax: a systematic review and meta-analysis. Eur Respir J. 2018 Sep 6;52(3). pii: 1800864.
・Ramouz A, et al. Randomized controlled trial on the comparison of chest tube drainage and needle aspiration in the treatment of primary spontaneous pneumothorax. Pak J Med Sci. 2018 Nov-Dec;34(6):1369-1374.


 というわけで、ゲリラ的に文献を探すには、こういう手法もあります。ただしかし、これだと定期スクリーニングができないので、「普段から文献を読むクセ」を身に付けることはできません。

 私が研修医にいつも伝えていることは、「My NCBIを愛でよ」ということです。とにかく自分が登録したたくさんの検索式をたくさん保管して、自分だけのMy NCBIを作ってみてください。




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by otowelt | 2019-02-15 00:42 | レクチャー