2019年 03月 13日 ( 1 )

北京における大気汚染とCOPDの入院の関連

e0156318_910481.png とりあえず暖かい日の北京はヤバイというのは疫学研究者みなさんがおっしゃっていますね。

Gao N, et al.
Short-term effects of ambient air pollution on chronic obstructive pulmonary disease admissions in Beijing, China (2013-2017).
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2019 Jan 23;14:297-309.


目的:
 大気汚染とCOPDによる入院の間にのエビデンスは、中国では一致したデータがなく限られている。この研究では、中国北京における大気汚染物質がCOPD入院に与える影響を調べた。

患者および方法:
 北京における三次および二次病院から紹介された日ごとのCOPD入院を2013年1月から2017年2月まで検索した。同時期を通じて大気汚染物質レベルおよび気象データを調べた。
一般化加法モデルを用いて、汚染物質レベルが10µg/m3増えるごと(一酸化炭素[CO]は1mg/m3ごと)の、日ごとの入院の%変化・95%信頼区間について、年齢、性別、季節で層別化して推定した。

結果:
 73076人のCOPD入院が対象となった。1日あたりにすると、48±21人である。大気汚染物質レベルが10µg/m3増えるごとの累積ラグ効果は、二酸化窒素(NO2)で最も大きくlag 06で3.03%(95%信頼区間1.82-4.26%)、二酸化硫黄(SO2)はlag 01で2.07%(95%信頼区間1.00-3.15%)、PM10はlag 07で0.92%(95%信頼区間0.55-1.30%)、PM2.5はlag 06で0.82%(95%信頼区間0.38-1.26%)だった。COが1mg/m3増えるごとの%上昇はlag 06で5.99%(95%信頼区間2.74%)だった。さらに、あたたかい季節では寒い季節よりもCOPD入院における強い影響が観察された。

結論:
 短期的なPM2.5、PM10、NO2、SO2、COへの曝露は、北京におけるCOPD入院に悪影響を与える。







by otowelt | 2019-03-13 08:43 | 呼吸器その他