2019年 04月 15日 ( 1 )

高齢IPF患者におけるフレイル

高齢IPF患者におけるフレイル_e0156318_10574046.jpg 当然の結果ではあるのですが、報告がないそうで。

Sheth JS, et al.
Frailty and geriatric conditions in older patients with idiopathic pulmonary fibrosis.
Respir Med. 2019 Mar;148:6-12.


背景:
 機能的ステータスは、高齢者にとって重要な健康アウトカム予測因子であるが、IPFの集団では研究されてこなかった。この研究は、高齢IPF患者におけるフレイルと老年症候群の頻度を調べることを目的とした。

方法:
 65歳以上のIPF患者がミシガン大学において前向きに登録された。フレイルは、Friedらによるフレイル表現型を用いて診断された。機能的ステータス、加齢症状、症状に特化した質問票が用いられた。胸筋面積の定量的測定を行った。異なるフレイル群のあいだで患者変数を比較した。

結果:
 50人の被験者のうち、48%がフレイルで、40%が2つ以上の老年症候群を有していた。フレイルは加齢、肺機能低下、短い6分間歩行距離、症状スコア高値、併存症の多さ、老年症候群、機能的制限と関連していた(p<0.05)。胸筋面積もほぼ有意な結果だった(p = 0.08)。自己申告の疲労スコア(オッズ比 2.13, 95%信頼区間1.23-3.70, p = 0.0068)および拡散能(オッズ比0.54、95%信頼区間0.35-0.85, p = 0.0071)はフレイルの独立予測因子だった。

結論:
 フレイルと老年症候群は高齢IPF患者ではよくみられる。フレイルの存在は客観的データ(拡散能)および主観的データ(自己申告の疲労スコア)とも関連していた。縦断的な評価によって、IPFの疾患関連アウトカムに対してフレイルが与える影響を調べる必要がある。









by otowelt | 2019-04-15 00:09 | びまん性肺疾患