2019年 05月 07日 ( 1 )

間質性肺疾患患者では睡眠呼吸障害が多い

間質性肺疾患患者では睡眠呼吸障害が多い_e0156318_1543237.jpg あまり意識していなかったので注意したいと思いました。

Lauren K. Troy, et al.
Nocturnal hypoxaemia is associated with adverse outcomes in interstitial lung disease
Respirology, https://doi.org/10.1111/resp.13549


背景および目的:
 睡眠呼吸障害(SDB)は特発性肺線維症(IPF)およびその他の間質性肺疾患(ILD)の集団において高い頻度で報告されている。夜間の酸素飽和度低下(NOD)あるいはSpO2が90%未満の総睡眠時間(TST<90)は、無呼吸の有無を問わず起こりうるもので、ILDではよくみられる現象である。この研究では、ILD患者における異常SDBの特徴とTST<90の頻度を調べ、TST<90と疾患重症度マーカー・肺高血圧症(PH)・死亡との関連を評価した。

方法:
 専門病院に新規に紹介された呼吸不全を有さないILD患者が、連続してポリソムノグラフィ(PSG)を受けた。すべてのILDはMDDにより診断された。連続して、肺機能検査、心エコーを受け、その他臨床的データが記録された。PHおよび死亡の予測因子は、ロジスティック回帰およびCox比例ハザード回帰分析を用いて評価された。

結果:
 合計92人のILD患者(IPF患者44人を含む)がPSGを受けた(平均年齢66.1±10.7歳)。追跡期間中央値は605日だった。26人(28.2%)が外科的肺生検を受け診断されている。
 少なくとも軽症の閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)を有しているのは65.2%で、IPF患者に限定すると60.4%だった。また、REM関連イベントが頻繁にみられた。少なくとも10%のTST<90がある(有意なNOD)は患者の35.9%で、ベースラインの心エコーにおけるPHと関連していた。有意なNODを含む、睡眠時低酸素血症の複数のインデックスは、新規のPHあるいはPHの悪化を予測した。TST<90は、全生存および無増悪生存を予測した。

結論:
 夜間の酸素飽和度低下は、ILD患者の予後不良と関連しており、肺血管疾患の病態生理に影響を与えているかもしれない。





by otowelt | 2019-05-07 00:42 | びまん性肺疾患