2019年 05月 14日 ( 1 )

低BMIは切除可能肺癌の予後不良因子である

低BMIは切除可能肺癌の予後不良因子である_e0156318_10535567.png 先日のCRPに引き続き、これもきわめて実臨床的な研究と思います。


Takada K, et al.
Association of Low Body Mass Index With Poor Clinical Outcomes After Resection of Non-small Cell Lung Cancer.
Anticancer Res. 2019 Apr;39(4):1987-1996.


背景:
 EGFR-TKIやALK-TKI、PD-1/PD-L1阻害剤のような免疫チェックポイント阻害剤といった分子標的薬はNSCLC患者の臨床経過を良好にするが、世界的に肺癌は癌関連死亡の主要原因である。病期I~IIIAのNSCLCの患者においても、外科的切除をおこなっても臨床経過は満足いくものではない。そのため、切除可能NSCLC患者における有用・簡便・安価な予後予測マーカーが重要である。

目的:
 この研究は、切除された非小細胞肺癌(NSCLC)においてBMIが無病生存(DFS)および全生存(OS)に影響を与えるかどうか評価したものである。

患者および方法:
 全体で病期I~IIIまでの外科的切除されたNSCLC患者780人のうち546人(70%)がランダムに抽出された。患者は3群に分けられた。すなわち、低BMI群(<18.5 kg/m2)、正常BMI群(18.5~25.0 kg/m2)、高BMI群(≧25 kg/m2)である。Cox比例ハザード回帰分析によって、生存に関連する因子を同定した。

結果:
 全患者において、低BMIはDFSおよびOSの独立予測因子であった(それぞれp=0.0175、 p=0.0134)。病期Iの患者において、低BMIはDFSおよびOSの独立予測因子だった(それぞれp=0.0066、p<0.0001)。

結論:
 低BMIは、外科的に切除された病期IのNSCLC患者における独立予後予測因子だった。





by otowelt | 2019-05-14 00:05 | 肺癌・その他腫瘍