2019年 06月 08日 ( 1 )

KEYNOTE-001試験:ペムブロリズマブ単剤治療5年の効果と安全性

e0156318_10535567.png 長く効くほど、有効であることが示されています。

Garon EB, et al.
Five-Year Overall Survival for Patients With Advanced Non‒Small-Cell Lung Cancer Treated With Pembrolizumab: Results From the Phase I KEYNOTE-001 Study.
J Clin Oncol. 2019 Jun 2:JCO1900934. doi: 10.1200/JCO.19.00934.


背景:
 ペムブロリズマブ単独治療は、進行PD-L1陽性非小細胞肺癌において持続的な抗腫瘍活性を有する。われわれは第Ib相試験であるKEYNOTE-001試験の5年アウトカムを報告する。このデータは、ペムブロリズマブで治療されたNSCLC患者における効果と安全性を最も長く評価したものである。

方法:
 22C3抗体を用いてPD-L1を免疫組織化学的に評価された局所進行/転移性NSCLC患者がKEYNOTE-001試験に登録された。患者はペムブロリズマブ2mg/kgを3週ごとあるいは10mg/kgを2週または3週ごとに投与され、病勢進行、容認できない毒性発現、治験担当医による中止判断、同意の撤回があるまで継続された。プライマリ効果エンドポイントは、客観的奏効率である。セカンダリエンドポイントとして全生存期間(OS)が評価された。

結果:
 合計101人の未治療NSCLC患者、449人の既治療NSCLC患者が登録された。追跡期間中央値は60.6ヶ月(51.8-77.9ヶ月)だった。2018年11月5日のカットオフデータで、450人(82%)の患者が死亡していた。
 客観的奏効率は、未治療患者で42%(95%信頼区間31.9-51.8%)、既治療患者で22.9%(95%信頼区間19.1-27.1%)だった。未治療例での完全奏効は3.0%、病勢コントロール率は83.2%で、既治療例ではそれぞれ1.1%、58.6%だった。奏効期間中央値は、未治療患者で16.8ヶ月(95%信頼区間2.1-55.7ヶ月)、既治療患者で38.9ヶ月(95%信頼区間1.0-71.8ヶ月)だった。
 未治療患者のOS中央値は22.3ヶ月(95%信頼区間17.1-32.3ヶ月)、既治療患者のOSは10.5ヶ月(95%信頼区間8.6-13.2ヶ月)だった。推定5年全生存は未治療患者の23.2%、既治療患者の15.5%だった。PD-L1発現が50%以上の患者では、推定5年全生存はそれぞれ29.6%、25.0%だった。
e0156318_11314638.png
(文献より引用:OS)

e0156318_11362234.png
(文献より引用:OS[PD-L1発現層別化])

 3年時点での解析と比較しても、5年時点での免疫関連有害事象は同等だった。多く観察された副作用は甲状腺機能低下症で、最も重篤な副作用は肺炎だった。

結論:
 未治療・既治療進行NSCLCにおいて、ペムブロリズマブ単独治療は持続的な抗腫瘍活性を有し、高い5年生存率をもたらす。PD-L1発現が50%を超える症例では5年全生存率は25%を超えた。ペムブロリズマブは長期的に効果があり、安全性についても遅発性の懸念はなかった。






 

by otowelt | 2019-06-08 00:49 | 肺癌・その他腫瘍