2019年 06月 11日 ( 1 )

QFT-Plus初回陰性の落とし穴?

e0156318_1302985.jpg これは・・・っ!

石井明日菜ら.
クォンティフェロン®TBゴールド検査の判定保留者に対して実施したT- スポット®.TB検査結果からの一考察
Kekkaku Vol. 94, No. 5 : 367-371, 2019


目的:
 QFT-Plus では判定基準から判定保留がなくなるため,検査結果の判断やその後の対応について保健所での混乱が予想される。そこで,埼玉県内の保健所で実施した,法令に基づく接触者健診におけるQFT-3G およびT-SPOT 検査結果を比較検討し,従来の判定保留の対応について考察した。

対象および方法:
 2014 年4 月から2018 年3 月に依頼があった接触者健診の受検者について,初回のQFT-3G検査で判定保留だった者のうち,再検査としてT-SPOT 検査を実施した465 人を対象として,両検査結果を比較した。

結果:
 QFT-3G 検査結果が判定保留だった465 人のうち,342 人がT-SPOT 検査で陰性となったが,59 人は陽性となった。

考察:
 QFT-Plus では判定基準から判定保留がなくなるため,T-SPOT 検査で陽転した59 人はQFT-Plus 導入後,初回のQFT-Plus 検査で陰性と判定され,感染・発病のリスクがある受検者を見落とす危険性がある。従来の判定保留にある場合は,より慎重な総合的判断が重要である。

結論:
 判定基準の変更に伴い,従来の判定保留の対応に関する方針が示されることが望まれる。


by otowelt | 2019-06-11 00:15 | 抗酸菌感染症