2019年 06月 16日 ( 1 )

SAMBA試験:高齢者自己管理サポートの有用性

e0156318_11352147.png

 現実的にできるか、というハードルが一番高そうですが・・・。それでもこの論文を読むと、個人的な反省点は多いです。
 SAMBAコーチングマニュアルは公開されています

URL:https://static1.squarespace.com/static/5aa05b0d5ffd2076c3f84708/t/5bf01625352f533b08bac2ff/1542460967953/SAMBA+Coach+Initial+Training+Manual.pdf

Federman AD, et al.
Effect of a Self-management Support Intervention on Asthma Outcomes in Older Adults: The SAMBA Study Randomized Clinical Trial.
JAMA Intern Med. 2019 Jun 10. doi: 10.1001/jamainternmed.2019.1201.


背景:
 喘息の高齢者は、若年成人よりもコントロールやアウトカムが不良である。喘息高齢者における自己管理に関する介入は、通常、患者ごとの特定のニーズに合わせて調整されているわけではない。

目的: 
 包括的に高齢喘息患者の自己管理をサポートする上で、臨床および自己管理のアウトカムに対する効果を調べること。

方法と対象:
 2014年2月~2017年12月に、ニューヨーク市のプライマリケアクリニックおよび住宅で実施された3群のランダム化比較試験である。60歳以上の成人で、持続型コントロール不良喘息患者が大学病院センターおよび保健センターの電子カルテから特定された。適格性を評価された1349人のうち、406人が適格基準を満たし、研究参加に同意し、在宅ベースの介入、クリニックベースの介入、またはコントロール群(通常ケア)の3群に割り付けられた。合計391人の患者が割り付けられた治療を受けた。

介入:
 心理社会的、身体的、認知的、環境的喘息管理や自己管理に対する障壁のスクリーニング、および同定された障壁に対処するための行動自己管理。介入は、喘息ケアコーチにより、在宅やプライマリケアクリニックで行われた。
 害虫の問題を抱えている患者は、低所得世帯の居住者が利用できるニューヨーク市が支援する害虫駆除サービスに紹介された。

評価項目:
 プライマリアウトカムは、喘息コントロールテスト(ACT)、ミニ喘息QOL質問票、服薬アドヒアランス評価尺度、定量吸入手技、喘息による救急受診とした。プライマリ解析において、介入(在宅またはクリニックベース)と通常ケアを比較した。

結果:
 治療を受けた391人の患者のうち、58人(15.1%)が男性で、平均(標準偏差)年齢が67.8(7.4)歳だった。ベースラインスコアによる調整後、ACTのスコアは、コントロール群よりも介入群の方が良好だった(3ヶ月時の変化差1.2 [95%信頼区間0.2-2.2]、p=0.02、6ヶ月での変化差1.0 [95%信頼区間0.0-2.1]、p=0.049、12ヶ月での変化差 0.6 [95%信頼区間-0.5-1.8]、p=0.28、全体でχ=13.4、自由度4、p=0.01)。介入群における救急受診は、コントロール群と比較して12ヶ月時に有意に低かった(16 [6.2%] vs 17 [12.7%]、p = 0.03、補正オッズ比0.8 [95%信頼区間0.6-0.99]、p = 0.03)。介入群は、コントロール群と比較して、QOL(全体でχ=10.5、自由度4、p=0.01)、服薬アドヒアランス(全体でχ=9.5、自由度4、p=0.049)、吸入手技(定量吸入手技、12ヶ月時での正しい手技完遂、中央値[範囲]75 %[0-100%] vs 58%[0-100%])に有意な改善が見られた。在宅での介入と、クリニックでの介入との間のアウトカムに、有意差は観察されなかった。

結論:
 患者ニーズと障壁に応じた自己管理に対する介入は、高齢者の喘息アウトカムと自己管理行動を改善した。



[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

ここが知りたい!内科外来ハンドブック [ 岩岡秀明 ]
価格:4968円(税込、送料無料) (2019/6/2時点)



by otowelt | 2019-06-16 00:29 | 気管支喘息・COPD