2019年 07月 24日 ( 1 )

尿毒症性胸膜炎の臨床的検討

尿毒症性胸膜炎の臨床的検討_e0156318_9511053.jpg 意外と見逃されやすい病態なので、結核や石綿に左右されないようにしたいですね。

梅澤 佳乃子ら.
尿毒症性胸膜炎患者における局所麻酔下胸腔鏡検査による胸膜病変の検討.
気管支学. 2019 年 41 巻 3 号 p. 233-238


背景:
 慢性腎不全患者における難治性胸水例が呼吸器内科に紹介となることがある.胸水貯留の原因の一つとして尿毒症性胸膜炎が知られているが,局所麻酔下胸腔鏡所見に関しての報告は少ない.

目的・方法:
 2012年2月から2014年8月に当院にて局所麻酔下胸腔鏡検査を施行し,尿毒症性胸膜炎と診断した維持透析患者9例を対象とし,その臨床的特徴を検討した.

結果:
 平均年齢は65歳,男性8例,女性1例.胸水量は中等量が7例,大量が2例.透析期間は中央値36か月(12~252か月),胸水貯留指摘から検査までの期間は中央値4か月(1~7か月).淡血性から血性胸水が7例,黄色胸水は2例.胸腔鏡所見は8例でびまん性胸膜肥厚と線維素が形成され,詳細な観察は困難であった.生検可能な8例に対して胸膜生検を施行し,全例で線維素性胸膜炎として矛盾しない結果であり,除外診断として尿毒症性胸膜炎と診断した.

結論:
 慢性腎不全患者における難治性胸水の原因として尿毒症性胸膜炎を念頭に置く必要があり,その特徴的な胸腔鏡所見はびまん性胸膜肥厚と線維素形成であった.



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by otowelt | 2019-07-24 00:59 | 気管支鏡