2019年 07月 30日 ( 1 )

自然気胸の30日再入院率は13.6%

e0156318_14441648.jpg 下記のWalkerらのシステマティックレビューでは、1年再発率は29%と報告されています。自然気胸の再発の多くが初回治療後早期に発症していることが予想されます。

参考記事:システマティックレビュー:自然気胸の再発率は32.1%

 論文を読んでいて驚いたのは、1週間足らずの入院で1万ドル以上かかっている点でした。うわー・・・オソロシイ・・・。

 過去の報告に基づいて近似曲線を描いてみると、自然気胸の再発率は図のようになります。
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(自然気胸再発率の推移)

Mukhtar O, et al.
Characteristics of 30-day readmission in spontaneous pneumothorax in the United States: a nationwide retrospective study.
J Community Hosp Intern Med Perspect. 2019 Jun 19;9(3):215-220.


目的:
 われわれの研究は、自然気胸患者における30日全原因再入院率の全国推定値を同定し、死亡率、入院期間、入院費用に関して、これら再入院の負担を調査することを目的とした。

方法:
 2013~2014年の国内再入院データベースを用いて、成人自然気胸患者を同定した。研究コホートの患者レベルおよび病院レベルの変数を分析した。プライマリアウトカムは、再入院の理由を含めた30日間の再入院率である。セカンダリアウトカムには、全死因死亡率、医療ソース利用、再入院の予測因子が含まれた。

※この解析では、18歳未満の症例は除外された。

結果:
 合計47108人の自然気胸患者が同定された。30日再入院率は13.6%だった。もっともよくみられた再入院理由は、気胸再発だった。再入院患者の院内死亡率は3.1%だった。気胸による再入院は死亡率が高かった(4.6%、p<0.001)。年齢が45~64歳(ハザード比1.31、95%信頼区間1.15-1.49、p<0.001)、癌の病歴(ハザード比1.34、95%信頼区間1.17-1.53、p<0.001)は30日再入院の予測因子だった。
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(年齢別再入院:文献より引用)

 30日歳入院のリスクを減少させたのは、非保険自費診療(ハザード比0.73、95%信頼区間0.61-0.82、p<0.001)、初回入院での胸膜癒着術(ハザード比0.632、95%信頼区間0.57-0.70、p<0.001)などだった。

結論:
 自然気胸患者の30日再入院率は13.6%であり、気胸再発が最たる原因だった。30日再入院は、高い死亡率と高額な入院費用に関連していた。中年および癌の病歴は30日再入院のリスクを上昇させた。


by otowelt | 2019-07-30 00:45 | 呼吸器その他