2019年 08月 27日 ( 1 )

非小細胞肺癌に対する抗癌剤治療開始30日以内の死亡リスク

e0156318_8124310.jpg 起死回生にかけて、という症例もあろうかとは思いますが。

Gibson AJW, et al.
Factors associated with early mortality in non-small cell lung cancer patients following systemic anti-cancer therapy: A 10 year population-based study.
Lung Cancer. 2019 Aug;134:141-146.


目的:
 非小細胞肺癌(NSCLC)患者の臨床的因子、背景因子、治療関連因子が、全身性抗癌療法(SACT)を受けた後の30日間の死亡リスクにどのように影響するかを調査し、治療決定の包括的レビューと、リアルワールドでの経験を集積した。

方法:
 2005年から2014年までにSACTを受けたNSCLC患者をレビューし、背景因子、臨床データ、病理学的データ、治療データ、転帰データを含んだGlans-Look Lung Cancer Databaseに記録した。SACT後30日の死亡率が算出され、最後の14日でのレジメン変更があったかどうかみ記録した。単変量および多変量ロジスティック回帰を用いて、背景、腫瘍、治療関連因子が死亡リスクと相関するかどうか調べた。

結果:
 2005年から2014年までに、1044人の患者が1コース以上のSACTを受けた。233人(22.3%)がSACTを受けて30日以内に死亡した。32人(13.7%)は、死亡前に新しいSACTレジメンを受けていた。30日死亡リスクと死亡前のレジメンの変更の関連性は、男性(オッズ比1.48、95%信頼区間1.12-1.95、p=0.005)、診断時進行期癌(オッズ比1.85、95%信頼区間1.99-2.88、p=0.006)、緩和治療(オッズ比6.75、95%信頼区間3.88-11.77、p<0.001)、EGFR-TKI使用(オッズ比率4.5、95%信頼区間3.27-6.18、p<0.001)で高かった。早期死亡リスクが低かったのは、非喫煙者(オッズ比0.62、95%信頼区間0.41-0.95、p=0.028)、より長い年数のSACT(オッズ比0.65、95%信頼区間0.45-0.86、p=0.002)だった。

結論:
 NSCLC患者がSACTを受けた後の早期死亡に関連するいくつかの因子を同定した。



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by otowelt | 2019-08-27 00:54 | 肺癌・その他腫瘍