2019年 09月 10日 ( 1 )

COPDの処方選択肢の変遷:COLIBRI-COPDコホート

e0156318_1312221.png 個人的にはLAMAは軽症例で用いてもよいと思いますが、ICSとLAMA/LABAの動向は納得できます。

Roche N, et al.
Trends over time in COPD treatment choices by respiratory physicians: An analysis from the COLIBRI-COPD French cohort.
Respir Med. 2019 Jul 26;156:8-14.


背景:
 数十年にわたって、COPDの治療新しいエビデンスと多くのガイドラインが刊行されたが、ガイドラインに準じていない処方もしばしば見受けられる。

方法:
 COLIBRI-COPDコホートにおいて、スパイロメトリーでCOPDと確定診断された患者において、2012年2月から2018年11月の間の主治医の処方選択を解析した。吸入薬(SABA、LABA、SAMA、LAMA、ICS)治療を受けた患者を5治療カテゴリーに分類した。すなわち、以下の通りである。

①初期維持治療なし群(無治療あるいはSAMA、SABAのみ処方)
②1つの長時間作用性気管支拡張薬群(LABAあるいはLAMA)
③2つの長時間作用性気管支拡張薬群(LABA+LAMA)
④1つの長時間作用性気管支拡張薬群とICS群(LABAあるいはLAMA+ICS)
⑤2つの長時間作用性気管支拡張薬群とICS群(LABA+LAMA+ICS)


結果:
 4537人の患者データが登録された。期間中、3つの主要な変化が観察された。
1. GOLD 1あるいはGOLD Aカテゴリーの患者のほとんどで初期維持治療なし群の増加がみられた(GOLD Aカテゴリーは調査時期初期19.1%→終期41.2%)。
2. 2つの長時間作用性気管支拡張薬群はGOLD2~4およびGOLD A~Dで増加が みられた(GOLD B 15.4%→29.7%)
3. GOLD 1~3およびGOLD AでICS使用が減った(2つの長時間作用性気管支拡張薬群とICS群で35.3%→11.1%)

結論:
 COPDに対する治療プロファイルの経時的変化は、論文刊行およびガイドライン推奨からの新しいエビデンスが臨床診療に影響を及ぼした可能性がある。






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by otowelt | 2019-09-10 00:41 | 気管支喘息・COPD