2019年 10月 16日 ( 1 )

PD-L1発現レベルが超高値のNSCLC患者ではペムブロリズマブによる治療効果が良好

e0156318_8124310.jpg ロジカルに理解できる内容ですね。 

Aguilar EJ, et al.
Outcomes to first-line pembrolizumab in patients with non-small cell lung cancer and very high PD-L1 expression.
Ann Oncol. 2019 Aug 21. pii: mdz288. doi: 10.1093/annonc/mdz288.


目的:
 PD-L1発現が50%以上の非小細胞肺癌(NSCLC)患者では、白金製剤を用いたレジメンと比較して、PD-L1阻害剤ペムブロリズマブによる1次治療は、生存を改善させることが示されている。PD-L1発現レベルが50~100%の間にあるNSCLC患者に対するペムブロリズマブの利益については、まだよく分かっていない。

患者および方法:
 多施設共同後ろ向き解析で、われわれは、PD-L1発現レベルが50%以上でEGFR遺伝子変異・ALK融合遺伝子陰性のNSCLCの1次治療としてペムブロリズマブの投与を受けた患者において、PD-L1発現レベルが、奏効率(ORR)、無増悪生存期間(PFS)中央値、全生存期間(OS)中央値に与える影響を調べた。

結果:
 187人が解析に組み込まれた。ORRは44.4%(95%信頼区間37.1-51.8%)、PFS中央値は6.5ヶ月(95%信頼区間4.5-8.5%)、OS中央値は未到達だった。ペムブロリズマブに効果がみられた患者のPD-L1発現レベル中央値はSDあるいはPDの患者よりも有意に高かった(90% vs 75%, P < 0.001)。PD-L1発現レベルが50~89%の患者(107人)と比較して、発現レベルが90~100%の患者(80人)のほうが有意にORRが高く(60.0% vs 32.7%, P < 0.001)、PFS中央値が長く(14.5 vs 4.1ヶ月, ハザード比0.50 [95%信頼区間0.33-0.74], P < 0.01)、OS中央値が長かった(未到達 vs 15.9ヶ月, ハザード比0.39 [95%信頼区間0.21-0.70], P = 0.002)。

結論:
 ペムブロリズマブによる1次治療を受けたPD-L1発現レベルが50%以上のNSCLC患者において、PD-L1発現レベルが90%以上の場合臨床アウトカムが有意に改善した。



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by otowelt | 2019-10-16 00:16 | 肺癌・その他腫瘍