2019年 10月 29日 ( 2 )

日本結核病学会が学会名を「日本結核・非結核性抗酸菌症学会」に変更

 既知の情報ですが。

『学会の新名称には,①「結核」を含むこと,②「非結核性抗酸菌症」を加えることの条件が提案されまして,2018 年6 月22 日に開催された社員総会の決議により,本学会は「日本結核病学会」から「日本結核・非結核性抗酸菌症学会」へと2020 年1 月1日より改称することになりました。』

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by otowelt | 2019-10-29 22:05 | 抗酸菌感染症

メタアナリシス:吸入ステロイド薬と結核の関連

e0156318_1302985.jpg 結核全体からみれば、微々たる影響のようです。

Castellana G, et al.
Inhaled Corticosteroids And Risk Of Tuberculosis In Patients With Obstructive Lung Diseases: A Systematic Review And Meta-Analysis Of Non-randomized Studies.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2019 Sep 26;14:2219-2227. doi:10.2147/COPD.S209273. eCollection 2019.


背景:
 全身性ステロイドと結核の関連は過去に述べられている通りであるが、閉塞性肺疾患における吸入ステロイド(ICS)が結核リスクに与える影響を評価するため、今回システマティックレビューおよびメタアナリシスをおこなった。

方法:
 電子データベースから、2018年9月までの文献を抽出した。閉塞性肺疾患患者における結核発症を報告した文献を登録したが、ICS使用に関するデータがないものは除外した。データは、ランダム効果モデルを使用した逆分散法を使用して分析された。

結果:
 4044の文献から、成人患者に関して当該適格基準にマッチした9文献を評価した。36351人がICSを処方され、147171人はICSを処方されていなかった。ICS使用は、ICS非使用と比較して結核発症リスクを上昇させた(オッズ比1.46; 95%信頼区間1.06 to 2.01; p=0.02; I2=96%)。
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(文献より引用)

 ICS現行使用と過去ICS使用/ICS非使用を比較しても同様の結果であり、ICSの用量別で層別化しても有意な結果だった。経口ステロイドの併用を評価すると、ICSの独立的影響は経口ステロイド非併用者においてのみ観察された(オッズ比1.63; 95%信頼区間1.05 to 2.52; p=0.03; I2=94%)。結核症例の0.49%のみがICS曝露と関連していると想定された。

結論:
 ICSと結核のあいだには関連性があるが、結核の疫学的見地からはそのリスク影響度は限定的である。ただし、LTBIからTBへの進行のリスクが高い患者においては、当該リスクを個別に考慮する必要があるだろう。




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by otowelt | 2019-10-29 00:03 | 抗酸菌感染症