2019年 10月 30日 ( 1 )

オシメルチニブ投与患者にみられる耐性機構

e0156318_8124310.jpg 既知の知見です。FLAURA試験でもC797S変異とMET増幅が多かったと報告されています。

Mehlman C, et al.
Resistance mechanisms to osimertinib in EGFR-mutated advanced non-small-cell lung cancer: A multicentric retrospective French study.
Lung Cancer. 2019 Sep 28;137:149-156. doi: 10.1016/j.lungcan.2019.09.019.


目的:
 オシメルチニブに対する耐性に関連する組織分子メカニズムを知ることは、EGFR遺伝子変異陽性非小細胞肺癌(NSCLC)の最適な治療戦略を確立するために重要なステップである。

方法:
 EGFR遺伝子変異陽性進行NSCLC患者に対してオシメルチニブで治療された連続患者を登録した多施設共同後ろ向き研究を解析した。増悪時に血清および腫瘍から検体を採取した。次世代シークエンス(NGS)が全検体におこなわれた。最良の客観的奏効率(PRR)、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、増悪後治療の有効性データが抽出された。

結果:
 2015年4月から2018年10月までの間、フランスにおける9の教育病院から226人の患者が登録された。オシメルチニブは、219人(97%)の患者で2次治療以降に適用された。最良ORRは52%で、中枢神経系のORRは56%だった。PFS中央値は9.5ヶ月(IQR 4.0-17.2)、OS中央値は24ヶ月(IQR 12.4-未到達)だった。解析時、150人(66%)の患者が病勢進行していた。73検体(56は腫瘍生検)が得られた。もっともよくみられたのはC797S変異(9人、13%)とMET増幅(8人、11%)だった。組織型変化は5人にみられた(腫瘍生検患者の9%)。T790MがあるNSCLC患者のうち、T790M lossがあったのは68%だった。病勢進行後の治療によるPFS中央値は6.0ヶ月(IQR2.0-10.4)、OS中央値は15.1ヶ月(IQR6.7-未到達)だった。

結論:
 EGFR遺伝子変異陽性進行NSCLC患者におけるオシメルチニブの効果を示した。増悪時に、もっともよくみられた原因はMET増幅とC797S変異だった。



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by otowelt | 2019-10-30 00:48 | 肺癌・その他腫瘍