2019年 11月 01日 ( 1 )

気管支サーモプラスティは低肺機能患者にも可能

e0156318_9473145.png 直近で出ている報告としては、以下の2点が重要になりますね。

 ①クリーンアップをしっかりすれば、中葉を避ける必要はない(Lung誌:以下参考記事)
 ②低肺機能でもそこまで躊躇しなくてよい(今回)

参考記事:右中葉の気管支サーモプラスティは可能

Langton D, et al.
Safety and effectiveness of bronchial thermoplasty when FEV1 less than 50
Chest. 2019 Sep 13. pii: S0012-3692(19)33753-5.


背景:
 気管支サーモプラスティ(BT)のランダム化比較試験は、ベースラインの予測1秒量が50%を超える患者を対象としている。ゆえに、重度の気流閉塞がある患者のデータは不足しており、BTを受ける患者からこういった重症例は除外される。この研究の目的は、予測1秒量が50%未満の大規模患者コホートにおけるBTの安全性と有効性を比較することである。

方法:
 重症喘息を有する連続患者がオーストラリアのBTレジストリから登録された(2014年6月~2018年12月)。患者は、①ベースラインの気管支拡張後予測1秒量が50%未満の患者(32人)、あるいは②同1秒量が50%以上の患者(36人)に分けられた。副作用イベントは、①治療後に計画された24時間を超えた継続入院、②治療後30日以内の全入院、と定義された。有効性アウトカムは、BT後6ヶ月時に評価された。

結果:
 解析対象となった2群の合計は、男性28人、女性40人だった。平均年齢は57.8±11.6歳で、平均BMIは29.8±6.6だった。76.5%が非喫煙者だった。現在喫煙している患者はいなかった。平均好酸球値は350±290/μlだった。平均ACQスコアは3.2±1.0だった。
 68人のうち、38人(55.9%)が経口ステロイドを毎日服用しており、平均用量はプレドニゾロン換算で12.0±7.4 mg/日だった。
 より重度の気流閉塞のある患者であっても、有害事象を経験しにくかった。ACQ(-1.5 ± 1.0 vs -1.7 ± 1.3、群間差なし)、喘息増悪(6ヶ月:-2.2 ±3.6回 vs -3.9 ± 3.7回、p=0.053)、リリーバー使用頻度は有意に改善し、両群で経口ステロイドの必要性は同程度であった(6ヶ月時点で平均4.8±6.8mg/日まで減量)。
e0156318_9521878.png
(文献より引用)

結論:
 この研究によれば、BTは予測1秒量30~50%の喘息患者にも、増悪や有害事象を増やすことなく、良好な肺機能を持つ喘息患者と同程度の効果が期待される、自信をもって提供できる治療法であると言えるだろう。





■「呼吸器内科医」はm3を応援しています!新規登録で3,000円相当ポイント進呈!
e0156318_8184968.png

by otowelt | 2019-11-01 00:45 | 気管支喘息・COPD