2020年 01月 08日 ( 1 )

慢性過敏性肺炎に対するピルフェニドンの有効性

慢性過敏性肺炎に対するピルフェニドンの有効性_e0156318_16151865.png 現時点ではIPFと全身性強皮症にしか保険適用されませんが、抗線維化薬の適応は今後広がるものと予想されます。
 現在、IPF以外の間質性肺疾患に対するピルフェニドンの効果を検証するRELIEF試験(BMC Pulm Med. 2017 Sep 6;17(1):122.)が別のコホートで登録中です。

Mateos-Toledo H, et al.
An Open-label Study With Pirfenidone on Chronic Hypersensitivity Pneumonitis.
Arch Bronconeumol. 2019 Nov 26. pii: S0300-2896(19)30381-3. doi: 10.1016/j.arbres.2019.08.019.


背景:
 慢性過敏性肺炎(CHP)は、肺実質の破壊を伴う線維化をきたす、しばしば進行する重度の肺疾患である。この病気に対処する有効性が確認された承認治療法はない。

方法:
 われわれはCHP治療に対して免疫抑制剤にピルフェニドンを加えた効果と安全性を評価するオープンラベル試験を実施した。22人の患者を2群に分けた。グループ1:9人がプレドニゾロンとアザチオプリンの併用、グループ2:13人がプレドニゾロンとアザチオプリンとピルフェニドンの併用。2群において臨床的ベースライン特性には差はなかった。

結果:
 治療1年後、ピルフェニドンを加えた群でプライマリエンドポイントである努力性肺活量の改善は観察されなかった。ピルフェニドン群では統計学的に有意ではなかったがDLCOがやや改善する傾向にあった(p=0.06)。同様に、グループ2でSGRQ総スコアに有意な改善が見られ(p=0.02)、QOLに関連する他の2つの質問票に違いはなかった(ATAQ-IPFおよびEQ-5D-3L)。胸部HRCTでは線維性病変に変化はなかったがすりガラス陰影が軽減していた。

結論:
 CHP患者に対する抗炎症治療にピルフェニドンを加えることで、忍容性を保持しつつアウトカムを改善させる可能性がある。しかしながら、大規模コホートにおいて前向きランダム化二重盲検プラセボ対照試験を実施する必要がある。




by otowelt | 2020-01-08 00:58 | びまん性肺疾患