2020年 01月 23日 ( 1 )

COPD急性増悪に対するPEP治療デバイス(Acapella Choice)は入院期間を短縮させる

COPD急性増悪に対するPEP治療デバイス(Acapella Choice)は入院期間を短縮させる_e0156318_16173294.png COPD急性増悪に対するAcapella choiceの臨床試験です。AcapellaについてはYouTubeにたくさん動画が転がっています。

・YouTube:Acapella | An introduction to Physiology and Vibratory PEP Therapy

Milan S, et al.
Positive Expiratory Pressure Therapy With And Without Oscillation And Hospital Length Of Stay For Acute Exacerbation Of Chronic Obstructive Pulmonary Disease.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2019 Nov 20;14:2553-2561.


背景:
 COPD急性増悪の薬物マネジメントはよく確立されている。われわれの研究は、 振動メカニズム(OM)を併用あるいは併用していないPEP(positive expiratory pressure)治療デバイスを通常ケアの加えることで、COPD急性増悪患者の在院日数を減少できるかどうか調べることを目的とした。

方法:
 2研究が実施され、今回報告された。試験1:COPD急性増悪と喀痰で入院した患者を、PEP治療 vs 振動PEP(OPEP)治療を前向きに比較した(OPEP治療:Acapella Choice, Smiths Medical, Minneapolis)。試験2:年齢、性別、入院季節で2:1にマッチさせた群を比較対照とした後ろ向きコホート研究で、PEP±OMと通常ケアを比較した。

結果:
 前向き試験(試験1:91人)では、入院期間中央値はOPEP群3.2日(95%信頼区間3.0-4.3)、PEP群4.8日(95%信頼区間3.9-6.1)だった(p=0.16)。試験1に登録された前向き試験データと後向きコホートを比較した補正モデルでは(試験2:182人)、入院期間中央値は4.2日(95%信頼区間3.8-5.1)vs 5.2日(95%信頼区間4.4-6.0)だった(p=0.04)。
COPD急性増悪に対するPEP治療デバイス(Acapella Choice)は入院期間を短縮させる_e0156318_1692323.png
(Kaplan-Meier曲線:文献より引用)

結論:
 通常ケアにPEPデバイスを用いたケアにより、COPD急性増悪の入院期間を減らすことができるかもしれない。PEP治療にOMコンポーネントを加えることで、さらに入院期間を減らすことができるが、包括的多施設共同ランダム化比較試験が必要である。


by otowelt | 2020-01-23 00:53 | 気管支喘息・COPD