2020年 01月 25日 ( 1 )

メタアナリシス:小児の自然気胸マネジメント

メタアナリシス:小児の自然気胸マネジメント_e0156318_22312912.png 小児の自然気胸に対して、外科的マネジメントを早期から考慮すべきかどうかという悩ましい問題に一石を投じるメタアナリシスです。

Miscia ME, et al.
Management of Spontaneous Pneumothorax in Children: A Systematic Review and Meta-Analysis.
Eur J Pediatr Surg. 2020 Jan 3. doi: 10.1055/s-0039-3402522.


背景:
 原発性自然気胸のマネジメントは主に成人のエビデンスに基づいている。小児のマネジメントにはまだ議論の余地がある。われわれは、以下について調べた。

保存的マネジメント(例:酸素投与のみで経過観察する)、穿刺吸引/胸腔ドレーン挿入、外科的マネジメントの間の入院期間の違い
非外科手術と外科手術を比較した再発リスクの違い
ブラの存在による再発リスク


方法:
 3人の独立した研究者が、小児における原発性自然気胸のマネジメントに関する全研究を検索した。症例報告、エキスパートオピニオン、グレー文献は除外された。PRISMAガイドラインにのっとってメタナアリシスが実施された。

結果:
 3089のアブストラクトがスクリーニングされ、95文献のフルテキストが解析され、23文献が定量的解析に組み込まれ、16文献がメタアナリシスされた(患者数1633人)。
 入院期間は、保存的マネジメントと外科的マネジメントで同等だった(6.2 ± 0.8日 vs 5.9 ± 1.4日; 有意差なし)。原発性自然気胸の再発は、非外科的マネジメントを適用された小児で有意に高かった(32% vs 18%; p = 0.002)。穿刺吸引/胸腔ドレーン挿入を受けた患者では、保存的マネジメントを受けた患者よりわずかに再発率が高かった(34% vs 27%; p = 0.05)。再発リスクは、ブラの道程の有無とは関連していなかった。

結論:
 小児の原発性自然気胸の標準マネジメントに関するエビデンスが不足していたが、この研究により、外科手術を初期治療マネジメントに適用することが良好なアウトカムをもたらすことが示された。




by otowelt | 2020-01-25 00:14 | 呼吸器その他