2020年 01月 31日 ( 1 )

血清好酸球数はCOPD急性増悪の予測バイオマーカー

血清好酸球数はCOPD急性増悪の予測バイオマーカー_e0156318_1764121.png 過去にいろいろなコホートで研究されている内容ですね。

Wu HX, et al.
Peripheral Blood Eosinophil as a Biomarker in Outcomes of Acute Exacerbation of Chronic Obstructive Pulmonary Disease.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2019 Dec 24;14:3003-3015.


目的:
 COPDの治療効果とフェノタイプに好酸球値が相関するというエビデンスが蓄積されている。この研究は、COPD急性増悪患者における好酸球値と臨床アウトカムの関連性を明らかにすることを目的とした。
 
方法:
 3つの教育病院において、前向き多施設共同観察コホート研究が実施された。患者は、四分位(0、0.7、2.55)および血中好酸球数絶対値(0、0.05×109/L、0.17×109/ L)に応じて低値→高値に4グループ化された。

結果:
 研究には493人のCOPD急性増悪患者が登録された。
 パーセンタイルで分けられた集団において、グループ1(最も低い群)は、グループ4(最も高い群)と比較して有意に入院期間が長く(12日 vs 10日、p=0.005)、非侵襲性換気を適用されやすく(29.5% vs 23.6%、p=0.007)、心不全が多かった(48.4% vs 28.5%、p=0.001)。また、グループ1は、グループ3・4と比較して、呼吸不全や心肺疾患の合併率が高かった(54.8% vs 34.8%, p = 0.002; 54.8% vs 35%, p = 0.003)。
 絶対値で分類した場合、グループ1はグループ3と比較して非侵襲性換気を適用されやすく(41.1% vs 21.7%, p=0.001)、グループ3・4と比較して心不全が多く(48.1% vs 30.2%, p = 0.003; 48.1% vs 30.4%, p = 0.005)、呼吸不全が多く(50.8% vs 32.2%, p = 0.004; 50.8% vs 34.1%, p = 0.008)、心肺疾患合併率が高かった(51.9% vs 34.1%, p = 0.004; 51.9% vs 33%, p = 0.003)。
 絶対値で分類した場合入院期間に有意差がみられたが(p=0.002)、一対比較では有意ではなかった。ICU入室および死亡率は、2つのコホートで異なり、一対比較で差はなかった。

結論:
 血清好酸球値が低い患者では臨床アウトカムが不良であった。好酸球値は、COPD急性増悪を予測するバイオマーカーになるかもしれない。




by otowelt | 2020-01-31 00:39 | 気管支喘息・COPD