2020年 02月 14日 ( 1 )

仮想現実(VR)を用いた呼吸リハビリテーションプログラムの有効性

仮想現実(VR)を用いた呼吸リハビリテーションプログラムの有効性_e0156318_23193016.png IJCOPDにしては珍しいジャンルの論文ですね。

Rutkowski S, et al.
Virtual Reality Rehabilitation in Patients with Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Randomized Controlled Trial.
Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2020 Jan 13;15:117-124.


目的:
 この研究で、COPD患者の入院ベースでの非没入型仮想現実(VR)トレーニングを用いたリハビリテーションプログラムを、従来の呼吸リハビリテーションプログラムを比較した。この研究の目的は、①VRと運動トレーニング(ET)の両方を備えたリハビリテーションが、ETと同等の利益をもたらすかどうか、②ETではなくVRトレーニングを特徴とするリハビリテーションが同等の利益をもたらすかどうか、をみることである。

患者および方法:
 この研究では、COPD患者106人に対して2週間の高強度リハビリを週5回おこなった。3群にランダム化され、34人の患者が持久力ETを含む従来の呼吸リハビリテーションプログラムに参加し、38人の患者が持久力ETとVR(ET+VR)の両方を含む従来の呼吸リハビリテーションに参加し、34人の患者がVRトレーニングを含む呼吸リハビリテーションプログラムに参加した(持久力ETは含まない)。VRトレーニングにXbox360®およびKinect®Adventuresソフトウェアが用いられた。プライマリアウトカムは、Senior Fitness Testの変化とした。線形混合効果モデルを使用して解析された。

結果:
 ETおよびET+VRの比較では、ET+VRはETよりもArm Curl (p<0.003), Chair stand(p<0.008), Back scratch(p<0.002), Chair sit and reach (p<0.001), Up and go (p<0.000), 6分間歩行試験(p<0.011)が良好だった。一方、ETとVRを比較すると、VRはETよりもArm Curl (p<0.000), Chair stand (p<0.001), 6分間歩行試験(p<0.031).が良好だった。

結論:
 VRトレーニングを用いた呼吸リハビリテーションプログラムは、COPD患者に対する利益がある。


by otowelt | 2020-02-14 00:01 | 気管支喘息・COPD