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本の紹介:Dr.イワケンのねころんで読める研修医指導

  「ねころんで読める」シリーズはナースから医師まで幅広く読める、エンターテイメント性あふれる医学書です。藤井昌子先生の漫画が面白さを倍増させてくれます。岩田健太郎先生は以前「ねころんで読める医学論文」という書籍を出版されましたが、ついに登場しました!研修医指導!

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発売日:2019年8月27日
単行本 : 168ページ
価格 : 3,564円 (税込)
出版社 : メディカ出版
著者 : 岩田健太郎先生

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 研修医指導の本なんてそもそも書ける人が限られています。日本にたぶん5人もいないんじゃないのかな・・・(当然私は入っていないゾ)。「ねころんで」シリーズで岩田先生にオファーしたメディカ出版、さすがじゃなと思います。やるのう。

 研修医はこう教えられればいいよ、みたいな本を最近チラホラ目にするようになりましたが、われわれオッサンたちに、研修医をこう指導しようぜと語りかけてくれる本はありません。指導医が指導者に指導方法を指導するなんて、そもそも禅問答みたいで。

 正直に書くと、私は研修医が育つのを見るのは好きなのですが、育てる行為そのものが好きではありません。やる気のない人を見ると、なんかもう教えてくなくなる。だって人間ですもの。でも、コレって指導医としては致命的なんだよなぁ・・・と自己嫌悪の日々なのですが、この本を読んで少し光が差し込んだ気がします。
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 心打たれたのは、研修医を守ると断言しているところ。なかなかできないですよね、どうしても病院の経営や指導医のプライドみたいなのが上に来ちゃう。そんなのは、もはや研修病院ではない。われわれへのメッセージにも受け取れます。

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 ええっと・・・研修医にタメ口・・・。あ!使っていますね!・・・いや、待てよ。これって私の住んでいるのが大阪のミナミだからじゃないだろうか。なんというか、関西弁で漫才風に指導してしまうアレ。きっとそのせいでしょう。ふむふむ、そういうことにしておこう。

 岩田健太郎先生は、私が研修医のとき神みたいな存在でしたし、私が指導医になったときもいまだに神のような存在です。追いつけるなどとは思っていませんが、いつまでもあこがれの指導医オーラが出ているからこそ、この本に説得力が増すのです。このレジェンドの原稿に、抱腹絶倒漫画を織り交ぜた藤井昌子先生も、さすが。



by otowelt | 2019-08-28 00:31 | その他

本の紹介:ホスピタリストのための内科診療フローチャート 第2版

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 3年前、こんな書き出しで前版を紹介しました。「私が手に入れてよかったと思う医学書は、読んで自分が焦る本です」と。

 ―――ついに出たぜ、神本第2版!!! 

発売日:2019年8月22日
単行本 : 886ページ
価格 : 8,640円 (税込)
出版社 : シーニュ
監訳: 高岸 勝繁 先生

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 今や「ホスピタリストといえば誰ですか?」という質問に対して、高岸勝繁先生を挙げる人も多いでしょう。彼は「Hospitalist ~病院総合診療医~http://hospitalist-gim.blogspot.jp/)」というブログを運営しています。毎日のように更新されるハイレベルな知識の洪水の恩恵を受けようと、アクセスが集まっています。私も更新されるたびにチェックしています。日本の「ザ・ホスピタリスト」として必ず挙げるドクターの一人です。

 ホスピタリストは本来、入院患者さんを包括的に診療する医師という意味で、プライマリ・ケアとは違い病棟に特化した用語です。高岸先生は外来マネジメントも綿密でしょうが、本領を発揮している舞台が病棟であることは、ブログや著書から明白です。
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 この本は独自のフローチャートがとてもシンプルで分かりやすいのですが、真髄は徹底したエビデンスの裏付けにあります。いや、徹底どころじゃない、やりすぎと言ってもいいレベル!

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 たとえば、ポビドンヨードを胸腔内に入れるという癒着術について、近年論文レベルで目にするようになりました。しかし、この本にはさも当たり前のようにサラリと書かれています。こういう知見があらゆる内科分野にわたって散りばめられているわけです。専門医なのにそんなアハ体験があると、背筋がゾッとしますよ。

 ―――日本中の医師よ、さあこの本を読んで焦るがよい。



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by otowelt | 2019-08-20 00:14 | その他

ブログお盆休み

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ブログも一週間だけ、お盆休みに入ります!

読んでからレビューしますが、神本「ホスピタリストのための内科診療フローチャート 第2版」の第2版が出ます。
要チェックです。


by otowelt | 2019-08-13 00:26 | その他

本の紹介:女医問題ぶった斬り! 女性減点入試の真犯人

 良書だと思います。くだんの問題にしっかり斬り込んでいる。タイトルはちょっと大衆ウケを狙いすぎでしょうか。出版社が考えたものかもしれませんが、スマートな内容とは対極的な印象でした。

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発売日:2019年6月18日
単行本 : 217ページ
価格 : 842円 (税込)
出版社 : 光文社
監訳: 筒井 冨美 先生

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 今から約1年前、2018年8月のことでした。東京医大における不正入試の調査をすすめるなか、女性や多浪受験生に対する減点操作が明るみに出て話題になりました。特に、女性受験生に対する減点操作については、女性差別であるという非難がマスメディアでも頻繁に取り上げられました。

 このテーマで本が書けるとしたら、女性医師だろうとは思っていました。実際、書籍化したのはSNSでは有名なフリーランスの麻酔科女性医師です。第4章のタイトル「女医の使い方」なんて、もし男性医師が執筆していたら非難囂々だったでしょうね。

 著者の先生は「ゆるふわ女医」をどちらかといえば批判する意見が多いと思っていましたが、その前情報を知って読んだためか、意外と冷静だと感じました。

 私は、女性であろうと男性であろうと、医師の「ゆるふわ」という働き方を否定しません。医師免許という資格を使って、自分の好きなように働くことは何も悪くない。ワークライフバランスは人それぞれです。しかし、今や医学生の半数は女性です。彼女たちがキャリアを積みつつ、快適に働ける環境づくりをすすめていかないと、日本の医療は崩壊してしまう。

 この女性医師問題について、少しでも批判的に感じるところがある男性医師に、読んでもらいたい。






by otowelt | 2019-07-31 00:35 | その他

日経メディカルの記事について

 2019年7月19日に公開した「「クラミジア肺炎」と言うの、やめませんか」(URL:https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/blog/kurahara/201907/561241.html)の記事について、複数の読者の方から事実関係の誤認があるとのご指摘をいただきました。確認したところ、医学的に古い情報に基づいた記載があったことが分かりました。本件についてお詫びをさせていただくとともに、記事中のどの部分が不正確だったのかについて説明します。

 記事中では、1999年に、遺伝子分析に基づき「肺炎クラミジア」と「オウム病クラミジア」の分類が、Chlamydia(クラミジア)属からChlamydophila(クラミドフィラ)属に再編されたことを紹介しました。しかしその後、専門家たちの間でこの分類の再編が不要であるというディスカッションがなされ、数年前に「クラミジア属に戻すべきだ」というコンセンサスが得られていました(Int J Syst Evol Microbiol. 2017 Feb;67(2):512-513.、Int J Syst Evol Microbiol 2010; 60: 2694.)。

 これら病原微生物の名称についても、現時点ではまだ混在はあるものの、肺炎クラミジア(Chlamydia pneumoniae)、オウム病クラミジア(Chlamydia psittaci)といった表記に統一する動きがあるそうです。またクラミジア属とクラミドフィラ属は、「属」の上位分類である「科」においてはどちらもクラミジア科(Chlamydiaceae)なので、クラミドフィラ属が残ったとしても、これらの総称としてカタカナで「クラミジア肺炎」と表現することに問題はないという指摘もいただきました。

 最新情報を十分に確認せず、読者の皆様に不正確な情報を提供してしまったことをお詫びいたします。なお、誤認のあった「病原微生物の分類や名称の変更」は、この記事の主要テーマでもあり、記事を部分的に修正することはできません。そこで記事本文は、公開当時のままで掲載を続けます。ご了承ください。





by otowelt | 2019-07-23 07:45 | その他

本の紹介:医師のために論じた判断できない抗菌薬のいろは

 献本ありがとうございます。岩田先生監訳で第3版という割には聞きなれないタイトルだな・・・と思っていたところ、どうやら『抗菌薬マスター戦略』の第3版のようです。なるほどなるほど。

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発売日:2019年4月26日
単行本 : 354ページ
価格 : 5,000円 (税別)
出版社 : メディカルサイエンスインターナショナル
監訳: 岩田 健太郎 先生

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 この本の特徴は、医師が知ってほしい重要なポイントをしぼって書いてあるという点です。とかく医学書というのは冗長になり、マニアックになり、そしてページ数も増え、読んでいると疲れる本が多いのですが、イッツシンプル!要らないところをこそぎ落して、スリムにした感染症本の最終形態ともいえる作品に仕上がっています。
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 話題のセフトロザン・タゾバクタムもアップデートされていました(呼吸器領域では使うことはまずありませんが・・・)。

 ベストな対象読者は、臨床を経験し始める前の医学生~研修医かなと思っていますが、非常によくまとまっているので、中堅医師のリファレンスブックとしても十分活躍できる逸品です。
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by otowelt | 2019-05-04 00:31 | その他

本の紹介:日常診療で臨床疑問に出会ったとき何をすべきかがわかる本

 う、う、うおおおお!オレが一番欲しかった情報がめっちゃ載ってるじゃねぇかぁぁぁ!!!

 すいません、取り乱してしまいました。あまりの衝撃に言葉遣いが。

 献本ありがとうございます。私がかねてから尊敬している片岡先生からの珠玉の作品が登場しました。私と同じ呼吸器内科医でいらっしゃいますが、たぶん私の10倍くらい賢いんだろうなといつも羨望の視線を北の方角に送っております(小生は大阪府南部)。兵庫県立尼崎総合医療センターの研修医が羨ましいです。

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発売日:2019年3月29日
単行本 : 182ページ
価格 : 2,800円 (税別)
出版社 : 中外医学社
著者: 片岡 裕貴 先生

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 この本は、京都大学福原俊一教授が帯にも書かれているように、"日常臨床で湧き上がる疑問を解決するための必須技術である「発見的検索法」を体系化した名著である"、まさにその通りの内容です。私は毎日PubMedを触っているのですが、臨床で遭遇した疑問を解決するときは、結構アナログな検索をやっているので効率が悪い。

 「困っている医師は多いので、"論文の検索の仕方や読み方"を教えてくれる医学書があったらいいんですけどね~。え?私ですか?ムリムリ!」

 といろいろな編集者さんに言ってきたくらい難しいテーマなのですが、本にまとめあげた片岡先生、マジハンパないです。
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 このテーマで本を書くと、普通疫学に偏ってしまうじゃないですか。片岡先生のすごいところは、臨床研究と現場のちゃんと両サイドをおさえているところなのです。臨床医が大学院で疫学を学んで再度臨床に戻られているワケですが、たとえるなら戦士が魔法使いに転職してもう一度戦士になったような、メラゾーマやイオナズンが使える戦士なんですよ

※私はドラクエ3で知識が止まっているため、魔法戦士やバトルマスターなどという職業はややこしくなるからここでは触れない。

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 「Rayyan」。名前は知っていたのですが、使い方がよくわからずに放置していました。ほんと、私のためにこの本を書いてくれたんじゃないかっていうくらい、親切な一冊に仕上がっています。

 臨床疑問にぶつかったとき、PubMedで「common cold, treatment」とか入力して「なんだよ使い方わかんねぇよ」とボヤいている研修医から、私みたいな論文とにかくたくさん読みたいマンの指導医まで、全員読んでおきたいベギラゴンな一冊です。



by otowelt | 2019-03-30 00:41 | その他

出版のお知らせ:ポケット呼吸器診療2019

 毎年アップデート出版している「ポケット呼吸器診療2019」が2019年3月30日に発売されます。前回の2018年版から少しだけボリュームが増えました。2018版と同様に変更があった部分は青いアミをかけて、一目で分かるように工夫をこらしています。価格は、今回もギリギリ税込1,000円台を維持しました。
 ジカディアが添付文書を改訂しているのですが、残念ながら間に合わず、本書では750mg/日の記載になっております。ご注意ください。

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発売日:2019年3月30日
単行本 : 241ページ
価格 : 1,944円 (税込)
出版社 : シーニュ
著者 : 倉原 優 (国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科)
監修 : 林 清二 (国立病院機構近畿中央呼吸器センター院長)

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e0156318_13141310.jpg出版社から購入する 

<2018年版→2019年版の主な変更点>
・2018-2019 Trend Viewを巻頭に記載
・wheezesの分類にモノフォニック・ポリフォニックを追加
・呼吸音の周波数を追加
・ばち指の各疾患の頻度を変更
・抗血栓薬中止時の血栓症リスクの評価を追加
・縦隔リンパ節腫大の頻度を追加
・画像所見:蜂巣肺に追記
・AEF(airspace enlargement with fibrosis)を追加
・画像所見:NSIPパターンに追記
・画像所見:subpleural curvilinear shadowに追記
・画像所見:UIPパターンに追記
・肺エコー:B-lineに追記
・肺エコーによる心不全の診断を追加
・滲出性胸水診断の補助を追加
・胸膜癒着術におけるピシバニールのエビデンスを追加
・胸膜癒着術手順を変更
・肺炎球菌ワクチン接種に対する現行の公費助成見通しを記載
・リボテスト レジオネラについて追加
・百日咳診断フローチャートを変更
・肺炎随伴性胸水のLight の分類変更
・β─D グルカンについてファンギテック・MK-IIの違いを記載
・アレルギー性気管支肺アスペルギルス症に対するゾレア®について記載
・ボリコナゾール・イトラコナゾールの薬価表を作成
・ニューモシスチス肺炎に対するステロイドについて追記
・バリキサ®について追記
・第4 世代QFT(QuantiFERON® TB ゴールド プラス[QFT®-Plus])への変更および判定基準について記載
・潜在性結核感染症の治療エビデンスにリファンピシン(4ヶ月)を追加
・抗酸菌感染症にかかわることがある代表的な生物学的製剤について記載
・髄液ADAの感度・特異度を記載
・結核標準治療の変更(2018基準)を反映
・多剤耐性結核の治療について追記
・結核性髄膜炎の治療に追記
・結核の再発率について言及
・リファンピシンとの相互作用、チカグレロル、マシテンタン、エプクルーサ®などを追加
・アブセッサス症がMycobacterium からMycobacteroides に変わった旨、記載
・フォーチュイタム症がMycobacterium からMycolicibacterium に変わった旨、記載
・吸入薬にブデホル®吸入粉末剤を追加
・喘息に対するトリプル吸入療法のエビデンスを追記
・FeNOカットオフ値を追記
・「喘息予防・管理ガイドライン」変更のため、喘息の治療ステップを変更
・ICS 経鼻呼出について記載
・経口ロイコトリエン受容体拮抗薬について追加
・生物学的製剤にデュピクセント®を追加、4剤比較表を掲載
・難治性喘息のフローチャートを引用
・気管支サーモプラスティの費用について表を作成
・環境再生保全機構の吸入薬使用法ついての動画をQRコードで掲載
・喘息増悪のクラスターについて記載
・喘息に対するマグネシウム静注の使用注意点を記載
・「COPD診断と治療のためのガイドライン」変更のため、COPDの管理についての図を変更
・GOLD2019ガイドライン改訂のため、治療についてのフローチャートを掲載
・Agustiらの、COPDに対するICS上乗せ基準表追加
・COPDに対するアジスロマイシンのエビデンス追加
・COPD増悪の定義にGOLD2019のものを追加
・COPD増悪時のICU入院適応の表を改定
・吸入薬による嗄声と口腔内カンジダについて記載
・気管支拡張薬に対する吸入薬と血痰の関連について記載
・特発性間質性肺炎の自己負担軽減に関して追記
・クライオバイオプシーについて追記
・ATS/ERS/JRS/ALATガイドライン変更のためIPFの診断基準を掲載
・IPFに対する制酸剤のエビデンス追加
・日本人向け修正GAPモデルを追加
・胸部HRCTおよび病理学的なUIPパターンを改訂
・PPFE(pleuroparenchymal fibroelastosis)、AEF(airspace enlargement with fibrosis)について記載
・膠原病関連間質性肺疾患にAFOP(acute fibrinous and organizing pneumonia)を追加
・抗MDA5 抗体陽性例に対するトリプル治療について記載
・抗MDA5 抗体陽性例の間質性肺炎の予後不良因子を追加
・肺癌患者における間質性肺炎の術後急性増悪を予測したリスクスコアを掲載
・IgG4の偽陽性について追記
・「肺癌診療ガイドライン」の変更により肺癌の章を大幅に変更。イミフィンジ®、ビジンプロ®、ローブレナ®、オーソライズドジェネリック・ゲフィチニブまで対応
・発熱性好中球減少症の項目を作成
・悪性胸膜中皮腫に対するオプジーボ®について記載
・胸腺腫・胸腺癌の化学療法レジメンを記載
・脳浮腫のステロイドレジメンを変更
・骨転移の項目を作成
・肺結節影のフォローアップの図の改訂
・ANCAの偽陽性について追記
・ANCA 関連血管炎の治療フローチャートを一部変更
・好酸球性多発血管炎性肉芽腫症に対するヌーカラ®について追加
・「サルコイドーシス診療の手引き」改訂のため肺サルコイドーシスの治療⼿順を変更
・特発性急性好酸球性肺炎、慢性好酸球性肺炎の疫学を追記
・特発性急性好酸球性肺炎、慢性好酸球性肺炎の診断基準を一部変更
・過敏性肺炎の原因抗原に一部追加
・アレルギー性気管支肺アスペルギルス症のhigh attenuation mucusについて追加
・「じん肺の申請におけるハードル」について記載
・じん肺における続発性気管支炎の診断について記載
・慢性咳嗽の診断フローチャートを掲載
・遷延性咳嗽・慢性咳嗽の頻度を日本/欧米/韓国・中国で27文献まとめた表を掲載
・咳喘息の診断基準と重症度を変更
・好酸球性副鼻腔炎の項目を作成
・ネーザルハイフローの成否を予測する計算式ROXについて記載
・人工呼吸器離脱自発呼吸トライアルの表を掲載
・「急性・慢性心不全診療ガイドライン」改訂によりクリニカルシナリオなどの図を変更
・在宅酸素療法に携帯型濃縮器装置を追加
・自然気胸の治療フローチャートを掲載
・睡眠時無呼吸症候群のCPAP圧について追記
・肺高血圧症の診断に際してニース会議2018のことを記載


 このマニュアルは「できるだけコンパクトかつ有用な安い書籍」を目標にしていますが、限りなく最新の文献に基づいた疾患情報を提供できるよう心がけています。実臨床で使用することを最優先に、不要な贅肉を極限までこそぎ落としているつもりです。

 呼吸器を診療する医師のポケットに長く入れていただけるよう、これからも努力致しますので、よろしくお願い申し上げます。「こういった内容の方がよい」「こういった項目を入れて欲しい」などの叱咤激励もお待ちしております。

 最後に、シーニュの藤本浩喜様、監修を引き受けていただいた当院院長の林清二先生に心より感謝申し上げます。


by otowelt | 2019-03-23 00:02 | その他

乳房手術前の胸部傍脊椎ブロックにおける気胸の頻度

e0156318_1053082.png 麻酔科領域の話です。

Kelly ME, et al.
Thoracic paravertebral blockade in breast surgery: Is pneumothorax an appreciable concern? A review of over 1000 cases.
Breast J. 2018 Jan;24(1):23-27.


背景:
 ここ数十年の間に、外来における日帰りの乳房手術は大幅に増加している。これは主に麻酔処置と先制的な鎮痛の改善​​によるものである。胸部傍脊椎ブロック(TPVB)がよく用いられるようになったが、医原性損傷、とりわけ気胸に対する懸念は依然として残っている。

方法:
 この研究の目的は乳房手術前にTPVBをおこなったときの、気胸発症の頻度をレビューすることである。データは2009年から2014年までに乳房手術前にTPVBをおこなわれた連続患者から得た。TPVBは、片側および両側の処置前に適用された。胸膜穿刺、気胸、低血圧、徐脈、局所麻酔による中毒の徴候や症状を含む全合併症について診療録を後ろ向きにアセスメントした。

結果:
 1152人が1322のTPVBをおこなわれた(982人が片側、340人が両側)。臨床的に有意な低血圧や徐脈は26人(2.2%)に起こった。2人(0.17%)が局所麻酔中毒を疑われた。胸膜穿刺の頻度は0.6%(9人)であり、気胸は0.26%(3人)だった。すべての気胸は保存的に経過をみることができた。片側TPVBと両側TPVBの合併症率に統計学的な有意差はなかった(p=0.09)。

結論:
 術前の迅速な鎮痛は急性術後疼痛を予防するのに適切である。この研究では、TPVBは忍容性の高い処置であり、医原性損傷や合併症の頻度への関連は低かった。




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by otowelt | 2019-03-11 00:23 | その他

本の紹介:あなたも名医! 最新 侮れない肺炎に立ち向かう!

 日本医事新報のjmedシリーズで、ま、ま、まさかの改訂版!よほど人気だったんでしょうね。ちょい役ながらも、うれしい限りです。言わずと知れた山本舜悟先生が編著されており、現在の肺炎診療のエビデンスがてんこもりの一冊に仕上がっています。

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発売日:2019年2月25日
単行本 : 200ページ
価格 : 3,500円 (税別)
出版社 : 日本医事新報社
編著: 山本 舜悟 先生

e0156318_13141310.jpgAmazonから購入する

 2017年に日本呼吸器学会が肺炎のガイドラインを改訂しましたが、実臨床でちょっと使いにく・・ゴニョゴニョ・・・なところもあって、わかりやすい本があればよいのになぁと思っていた矢先のこの本!僥倖、ありがてぇ!
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 おすすめはp62-70の各重症度分類の使い分けとCRP論の展開です。スコアリングはいろいろなものがありますが、どれをどういう風に使うのかよくわからないという人は、ぜひこの項目を読んでいただきたい。

 研修医と肺炎を診ることがある医師は、持っておかないとダメなヤツです。

 




by otowelt | 2019-03-06 00:45 | その他