びまん性肺疾患に対する外科的肺生検の死亡率


まとめです。

e0156318_15371143.png

1) Molin LJ, et al. VATS increases costs in patients undergoing lung biopsy for interstitial lung disease. Ann Thorac Surg. 1994 Dec;58(6):1595-8.
2) Mouroux J, et al. Efficacy and safety of videothoracoscopic lung biopsy in the diagnosis of interstitial lung disease. Eur J Cardiothorac Surg. 1997 Jan;11(1):22-4, 25-6.
3) Tiitto L, et al. Thoracoscopic lung biopsy is a safe procedure in diagnosing usual interstitial pneumonia. Chest. 2005 Oct;128(4):2375-80.
4) Lettieri CJ, et al. Outcomes and safety of surgical lung biopsy for interstitial lung disease. Chest. 2005 May;127(5):1600-5.
5) Carrillo G, et al. Preoperative risk factors associated with mortality in lung biopsy patients with interstitial lung disease. J Invest Surg. 2005 Jan-Feb;18(1):39-45.
6) Park JH, et al. Mortality and risk factors for surgical lung biopsy in patients with idiopathic interstitial pneumonia. Eur J Cardiothorac Surg. 2007 Jun;31(6):1115-9.
7) Kreider ME, et al. Complications of video-assisted thoracoscopic lung biopsy in patients with interstitial lung disease. Ann Thorac Surg. 2007 Mar;83(3):1140-4.
8) Sigurdsson MI, et al. Diagnostic surgical lung biopsies for suspected interstitial lung diseases: a retrospective study. Ann Thorac Surg. 2009 Jul;88(1):227-32.
9) Plönes T, et al. Morbidity and mortality in patients with usual interstitial pneumonia (UIP) pattern undergoing surgery for lung biopsy. Respir Med. 2013 Apr;107(4):629-32.
10) Hutchinson JP, et al. In-Hospital Mortality after Surgical Lung Biopsy for Interstitial Lung Disease in the United States. 2000 to 2011. Am J Respir Crit Care Med. 2016 May 15;193(10):1161-7.
11) Hutchinson JP, et al. Surgical lung biopsy for the diagnosis of interstitial lung disease in England: 1997-2008. Eur Respir J. 2016 Nov;48(5):1453-1461.
12) Durheim MT, et al. Mortality and Respiratory Failure After Thoracoscopic Lung Biopsy for Interstitial Lung Disease. Ann Thorac Surg. 2017 Aug;104(2):465-470.



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# by otowelt | 2018-06-08 00:35 | びまん性肺疾患

Mycobacterium kansasii症の臨床的特徴

e0156318_21415744.jpg カンサシ症のまとまった報告はほとんどないのが現状です。

Zofia Bakuła, et al.
Clinical, radiological and molecular features of Mycobacterium kansasii pulmonary disease
Respiratory Medicine,DOI: https://doi.org/10.1016/j.rmed.2018.05.007


背景:
 肺Mycobacterium kansasii(カンサシ)症の人口動態的、臨床的、検査的特徴はよくわかっておらず、小規模なコホートの報告に基づいた見解ばかりである。この研究の目的は、カンサシ症の臨床的特徴を評価し、その詳細を記述することである。

方法:
 後ろ向きレビューにより、少なくとも1回の培養でカンサシが検出された患者を2000~2015年で抽出した。患者はATS/IDSA基準によって診断された。

結果:
 105人(63人:女性、42人:男性、平均年齢64.6±17.8歳)が登録された。これらのうち、86人(81.9%)がカンサシ症と診断された。カンサシ症の症例は、86人中43人(50%)が線維空洞型であった。191人がジェノタイプを検索され、全例がI型のカンサシであった。





# by otowelt | 2018-06-07 00:15 | 抗酸菌感染症

IPFに対するピルフェニドン+ラパマイシン併用療法の可能性

e0156318_7331272.jpg 理論的には併用療法に意義がありそうに思えます。実臨床で検討される可能性はあるでしょうか。


M. Molina-Molina, et al.
Anti-fibrotic effects of pirfenidone and rapamycin in primary IPF fibroblasts and human alveolar epithelial cells
BMC Pulmonary Medicine201818:63


背景:
 ピルフェニドンは、IPFの疾患進行を抑制する治療薬である。ラパマイシンは、ピルフェニドンの効果を改善させる潜在的な抗線維化薬として期待されている線維芽細胞増殖を阻害する薬剤である。

方法:
 IPF患者の肺線維芽細胞およびヒト肺胞上皮細胞(A549)がTGF-βの有無ごとにin vitroでピルフェニドン+ラパマイシンによって治療された。テネイシンC、フィブロネクチン、コラーゲンI(COLA1A1)、コラーゲンIII(COL3A1)、α-SMAが解析された。ピルフェニドン、ラパマイシン、TGF-βを含む検体において細胞移動速度アッセイをおこなった。

結果:
 線維芽細胞のテネイシンCおよびフィブロネクチンの遺伝子およびタンパク発現は、ピルフェニドンあるいはラパマイシン治療によって減弱した。ピルフェニドン+ラパマイシン治療は、TGF-βによって活性化される上皮間葉転換経路を逆戻りさせることはなかったが、併用治療は線維芽細胞から筋線維芽細胞への転換を起こさなかった。スクラッチアッセイにおけるピルフェニドンの阻害効果は、ラパマイシン併用により強まった。

結論:
 ピルフェニドン+ラパマイシンの併用は、線維化マーカーを広く阻害し線維芽細胞の転換を予防した。これらの結果は、IPFにおける抗線維化治療の新しい可能性を秘めている。



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# by otowelt | 2018-06-05 00:24 | びまん性肺疾患

新生児期の母乳栄養は、成人になっても咳嗽予防効果がある

e0156318_8544857.png うーん、風邪っぽくないけど1週間咳が続くって、判断難しくないですか?

Kimberly D Gerhart, et al.
Protective effect of breastfeeding on recurrent cough in adulthood
Thorax 2018;0:1–7. doi:10.1136/thoraxjnl-2017-210841

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背景:
 人生早期の母乳栄養は呼吸器感染症を予防するとされているが、成人における再発性咳嗽や他の呼吸器系アウトカムとの関連性はよく分かっていない。

方法:
 非選択的出生コホートにおいて、新生児に母乳栄養をおこなった例を抽出し、その期間を1ヶ月未満、1ヶ月以上4ヶ月未満、4ヶ月以上(延長母乳)に分けて解析した。再発性咳嗽は、22歳時、26歳時、32歳時において「前年の1週間以上続く2エピソード以上の非感冒性咳嗽」と定義された。共変量には、性別、人種、喫煙歴、母の喫煙歴、教育、年齢、喘息が含まれた。潜在的な交絡因子で補正して評価された。

結果:
 786人のうち、19%が1ヶ月未満の母乳栄養、50%が1ヶ月~4ヶ月の母乳栄養、31%が4ヶ月以上の母乳栄養だった。再発性咳嗽は、22歳時で17%、26歳時で15%、32歳時で16%だった。母乳栄養が長くなると、成人における再発性咳嗽のリスクが減った(補正オッズ比0.71、95%信頼区間0.56-0.89、p=0.004)。追加で、wheezeの有無、肺容量などを加えて解析したが、この結果に変化はみられなかった。
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結論:
 喫煙歴やその他の呼吸器症状の有無にかかわらず、新生児期の長期の母乳栄養は再発性咳嗽のリスクを減らした。


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# by otowelt | 2018-06-04 00:37 | 呼吸器その他

サルコイドーシス/サルコイド反応合併肺癌N因子評価にEBUS-TBNAは有用

e0156318_9511053.jpg ジレンマの多い論点ですよね。

市川紘将ら.
サルコイドーシス/サルコイド反応合併肺癌の病期決定におけるEBUS-TBNAの有用性
肺癌 58 (2):88─92,201
8

目的:
 サルコイドーシスやサルコイド反応は肺門・縦隔リンパ節腫大を呈し,これらを合併した肺癌症例には,リンパ節病変の評価が治療方針決定上で問題となる.本研究では,これらサルコイド反応合併肺癌症例の病期診断におけるEBUS-TBNAの有用性を検討した.

対象と方法:
 2009年1月から2016年12月に気管支鏡検査を実施され,サルコイドーシス/サルコイド反応と肺癌の合併と診断された症例におけるEBUS-TBNAの有効性について検討した.

結果:
 EBUS-TBNAにより,サルコイドーシス/サルコイド反応と肺癌との合併と診断された症例は4例であった.造影CT,FDG-PET/CTでは癌のリンパ節転移とサルコイドーシス/サルコイド反応の鑑別は困難であった.4例中3例はI期の非小細胞肺癌と診断され,2例は手術が施行された.術後検体でも転移はなく,granulomaが認められたことから,サルコイド反応と診断された.4例中1例は全身性サルコイドーシスに合併したIII期の肺癌症例であった.

結論:
 サルコイドーシス/サルコイド反応合併肺癌症例におけるN因子の評価に,EBUS-TBNAは有用であると考えられる.



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# by otowelt | 2018-06-01 00:34 | 肺癌・その他腫瘍